阪神タイガースの藤浪晋太郎選手の復活がなかなか見られませんね。
藤浪選手はプロになってから、プレッシャーの大きさや恐怖体験によってイップスにかかってしまったと言われています。
イップスは精神的なものなので、メンタルトレーニングが必要ですが、具体的にどんなトレーニングがあるのでしょうか。
本記事では、藤浪晋太郎選手の不調の原因や復帰するためのトレーニング方法を考察していきたいと思います。
藤浪晋太郎の不調の原因
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藤浪晋太郎選手はプロに入ってすぐに不調に陥ったわけではありません。
プロ3年目までは勝率も高く、3年目シーズンに関してはリーグ最高の奪三振の記録を持っているくらい、活躍していました。
プロ4年目からは敗戦のほうが勝利数を上回り、以降のシーズンから不調が続きました。
藤浪選手の不調の原因は様々にあると考えられています。
- 元々コントロールが悪い
- ケガの影響
- 監督の采配
- 相手バッターの恐怖体験
一つずつ解説していきます。
元々コントロールが悪い
そもそもコントロールが元々悪い選手がイップスになりやすい傾向にある印象です。
イップスは精神的な症状なので、自分がコントロールが悪いという認識を持ち、自己嫌悪に陥ると精神的に参ってきて、症状を発症する場合があります。
コントロールが悪くても、「これが自分の持ち味だ」と割り切って図太い神経を持っている選手であれば、イップスになる可能性は低いと言えます。
藤浪選手の場合、コントロールが悪く、繊細な性格であったことが起因しているように思えます。
ケガの影響
不調に陥った4年目の2016年シーズンオフで右肩の炎症を起こしました。
一度、肩をケガしてしまうと、自分では意識していないつもりでも無意識に肩に負担をかけないように体が反応してしまうものです。
ケガの影響でフォームがイメージ通りに作れなくて、コントロールを乱してしまうケースもよくあることです。
だから、ケガをした時は慎重に直して、実戦に復帰しなければなりませんが、藤浪選手はすぐに実戦登板に復帰して急いでしまった印象がありました。
監督の采配
金本監督の藤浪選手の起用について物議を醸していましたね。
特に議論を呼んだ試合は、四死球を連発して失点しても100球以上の登板をさせた試合でした。
完全に藤浪選手は崩れ落ちているのにも関わらず、登板させ続けたことで心身ともにズタズタになったことと思います。
しかし、全部監督の采配を原因にするのはお門違いのような気もしますし、選手本人が自分の能力を見極めて、自分でマウンドを降りる選択もしていいはずです。
まあ、藤浪選手は若かったり、プライドが高いところもあるので、指揮陣が察して代えてあげる必要があったことは否めませんが。
相手バッターへの恐怖体験
イップスへの拍車をかけたのが、相手バッターに対する恐怖体験を植え付けられてしまったことだと言われています。
コントロールが定まらないことで、デッドボールも多い藤浪選手でしたが、中には怒り心頭でマウンドに近づいてくる選手もいました。
20歳ちょっとの藤浪選手の立場だと、おおくのベテラン選手からキレられたら恐怖そのものですよね。
恐怖体験は忘れようと思ってもなかなか忘れられないのが人間の脳です。
完全復帰するために必要なトレーニング
イップスを完全に克服するために必要なトレーニングとはなんでしょうか?
克服した事例はいくつかありますが、これといって何が一番効果的なのか、明らかになっていないのが現状です。
しかし、共通点はあります。
おおざっぱに3つの段階を踏んで、イップスを克服することができると言われています。
それが、「イップスであることを認める」→「色々な改善方法を試す」→「小さな成功体験を目指す」。
ここではいくつか考えられるイップスの改善方法を考察していきます。
フォーム固め
物理的にフォームが全く一緒でリリースポイントが一緒だったら、だいたい同じところにボールを投げれるはずです。
コントロールを安定させるためにはフォームを固めることは必須。
体が投球フォームを覚えていれば、たとえ精神的に参っていたとしても、投げれなくなる可能性は低くとなります。
投げれる体験を積んでいけば、精神も安定してきますし、フォームを固めるということは精神的にも良い効果をもたらすといえるでしょう。
叩きつけ投球
イップスはリリースの瞬間に力を思うようにこめられないという特徴を持っています。
本当なら全力で投球しなければならないのに、その感覚を忘れてしまっている可能性があります。
全力投球の感覚を取り戻すためにも、地面に向かった思いっきり投げつける方法もあります。
これは、全力で投げる感覚を植え付けるためのものなので、改善が実感しにくい方法だとは思いますが。
上向き投球
空に向かって、思いっきり投げることも効果的だと言われています。
地面にたたきつけるのと同じ原理で、思いっきり投げることで全力投球の感覚を取り戻す狙いがあります。
遠投
遠投は多少コントロールが乱れても、悪目立ちしませんし、相手もちゃんとキャッチしてくれます。
キャッチボールがしっかり成立しやすい方法なので、小さな成功体験を積みやすいと思います。
遠投は肩も強くなりますし、リリースにも力を込めやすいのでイップス改善には持ってこいの方法ではないでしょうか。
メンタルトレーニング
イップスは精神的な症状なので、メンタルトレーニングが必須になってきます。
では、具体的にどのようなメンタルトレーニングがあるのか後述していきたいと思います。
効果的なメンタルトレーニング
メンタルトレーニングには数多くの方法があります。
どれも共通しているのは、「自分を客観的に見て、取るべき行動をとれるようにする」ということです。
これによって、自己嫌悪や自己否定を取り除き、自己肯定感を高めることができます。
自己肯定感を高めるために有効といえるメンタルトレーニングを紹介します。
マインドフルネス瞑想
近年、話題になっているマインドフルネス。
呼吸を整えて、「現在」に集中する手法です。
不安や心配に陥っている人の特徴として、「過去」や「未来」に意識が集中しているという共通点があります。
確かに過去の嫌な体験のせいで行動が重くなったり、未来の最悪なケースを想像すると心が参ってしまいそうですよね。
「現在」に集中することで、不安や心配を取り除くことができます。ほぼ煩悩を消す作業と一緒です。
煩悩を消せと言われても難しいことなので、目を閉じて呼吸に集中すれば余計なことも考えられなくなりますよ。
日記
日記は誰でもできる簡単な手法です。
自分の行動を客観的に振り返る時間にもなり、自分のとるべき行動を冷静に判断できるようになります。
日記が習慣になれば、随時の自分の行動に対して冷静に判断して、正確な行動を瞬時にとれるようになってきます。
具体的な目標設定
何のためにこの行動をとっているのか、これが明確にならないと辛くなってきます。
目標やゴールを設定することで、今自分がとっている行動に対して意味を持たせることができるのです。
意味のある行動をとっているという自覚を持つことで、自己効力感を高めることができます。
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まとめ
- 藤浪晋太郎が不調になったのはプロ4年目からで要因は様々にある
- イップス解消にはフォーム改善とメンタルトレーニングが必須
- メンタルトレーニングには客観的に自分を見て、自己肯定感を高めることが必要
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最後まで読んでくださりありがとうございました。
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