コラム

イップスの発症メカニズムと克服方法は?

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

ヤギュウくん
ヤギュウくん
イップスに悩んでいる野球人って増えてきたように思えるよね。
キューちゃん
キューちゃん
昔からその症状を抱えている人はいたけど、どんな症状なのか明らかになってきたことから、イップスと自覚できるようになったんだろうね。
ヤギュウくん
ヤギュウくん
厄介な症状だけど、どうやったら克服できるんだろう?

今回のテーマはイップスについてです。

イップスという言葉自体はゴルフから始まった言葉であって、精神的な原因でスポーツ動作に支障をきたし、思い通りの動きができなくなってしまう症状のことです。

今ではいろんなスポーツ競技にも使われるようになった用語です。

主に静止しているボールに対して力を加える際に発症すると言われています。

 

ゴルフは止まっているボールを打つ競技なのでイップスは当然ながら起こり得ます。

また、サッカーだとPKの時、バレーだとサーブの時といった状況でイップスが発症しやすいです。

野球では止まっているボールを扱うのは投げる時のみなので送球イップスが問題視されています。

野球におけるイップスですが、どのように発症するのか、どうしたら克服できるのかなどについて調べましたので解説していきたいと思います。

イップスの発症メカニズム

まず、イップスがどのようにして起こるのかについて見ていきます。

意識と無意識のギャップ

イップス研究所の所長、イップス先生こと河野昭典氏によると、意識と無意識に生じる差がイップスを引き起こしてしまうといいます。

脳は意識が1割、無意識が9割を占めていて、無意識によって動作が引き起こされるため、イメージしている意識した動作とのギャップが生まれてしまいます。

つまりは、頭で思い描いている投球動作が実際にはできないので、歯がゆい気持ちにもなり、窮屈さを感じるようになってしまうんでしょうね。

そうやって心がどんどん追い詰められていって、思い切った投球ができなくなってしまうんだと思います。

 河野氏 イップスの多くは「こうでなければならない」という固定観念が引き起こします。指導者の強制や、自身の高い理想から「こういうフォームで投げなくてはいけない」「このコースに決めなければ」と思ってしまう。どんどんきゅうくつになりますよね。その固定観念を解きほぐす。まず脳にリラックスしてもらう。脳の中をマッサージするといったら分かりやすいですかね。

引用:日刊スポーツ

 

イップスは「間」が引き起こす

また、興味深いことを元日ハムの岩本勉氏がおっしゃっていました。

野球をやっていた人や頻繁に観戦する人だったらよく見かける光景で、バッターに対して思いっきり投げているピッチャーがバント処理などでピッチャー前のボールをファーストに投げる時にとても慎重に投げていることってありませんか?

なかには、バッターに対してはバッタバッタと三振を取るのにも関わらず、一塁へ送球する時に限って悪送球をしてしまうケースもよくあります。

岩本氏曰く、あれがイップスの症状だというのです。

なぜそのようなことが起こるのかと言いますと、大きな問題となっているのは時間だとのこと。

言い換えるなら、ボールを持っている「間(ま)」です。

多くの「間」が作り出されるほど、イップスを発症しやすいのです。

 

イップス発症の体験談

イップス経験者の筆者の場合でも、上記に挙げた二つの理由は確かに当てはまるものがありいました。

まず、イップス経験者は投げ方が分からなくなる傾向になるのですが、私もそうでした。

そのきっかけは、今まで普通に投げていたのですが、ある時監督に「そんな投げ方だったか?」と言われたことでした。

それがトリガーとなり、自分は投げ方が変だという認識になり、投げ方をものすごく気にするようになり、投げ方が分からなくなりました。

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それから、「間」が多ければ多いほどイップスを発症しやすいということも心当たりがあります。

キャッチボールの時間ではイップスを発症し大暴投をするのに反し、試合の時ではしっかり投げれるのです。

これは、ランナーを進めまいという思いから、ボールを取ってから早く返球しようという意識が働き、結果的に捕球してから送球までの「間」が少なくなったためと考えられます。

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イップスの克服方法

イップスの原因が分かっても、克服しなければ、辛いのは変わりありません。

いくつかのイップス克服方法を見ていきましょう。

ノースロー期間を設ける

何か投げ方に違和感を感じたら、投球を中断し、しばらくは投げない「ノースロー期間」を設けたほうがいいでしょう。

投球動作に違和感を覚えている時は、体の重心がくるっている可能性も否めません。

投げない期間を設けて、その間は他のスポーツをしながら重心を整える動作に専念したほうが良いと言われています。

また他のスポーツをすることによってリラックス効果も期待でき、精神的観点からも克服を狙うことができます。

メンタルカウンセリングを受ける

脳には意識1割、無意識9割の働きが占めていると前述しました。

無意識のトレーニングをする必要があり、そのためにはメンタルカウンセリングが有効です。

イップスは、無意識がいっぱいいっぱいになっている状態だとイップス先生はおっしゃっています。

つまり、体に無理な力が入ってしまっていると言い換えることもできます。

カウンセリングを受けることで無意識に力が入っていた心身にリラックスを与え、無意識のトレーニングをすることでイップス克服へ近づくといいます。

捕球から投球までの時間を短くする

「間」が多ければ多いほどイップスは発症しやすいので、「間」を短縮すればイップスは起こりにくいと言えます。

捕球してから投げるまでの時間を短縮して、素早く投げることでイップスを克服できる可能性が高いです。

ずっとボールを持っている状態ならば、投げる前に一度ボールをグローブに叩きつけて、疑似的に捕球する動作を入れてから送球するのも良いと思います。

 

イップスは病気ではなく成長の過程

イップスは一種の精神的病気と思われがちですが、違います。

イップスは高い志を持っている選手や能力の高い選手に発症しやすいと言われています。

プロ野球選手でも辞めていく選手の8割がイップス絡みのものだというのです。

イップスはあくまで成長していく過程の壁であって、決して病気ではありません。

乗り越えた時に新たな次元での野球を楽しめる切符とも言えるでしょうね。

 河野氏 私は「治る」と言いません。克服するんです。「治る」では、それまでの人生や頑張ってきたことの否定になる。意味があってイップスのサインが出ているのですから、それを受け容れ、何かに気付き、乗り越えていくことが大切です。必ず克服できます。イップスで競技をあきらめないでほしい。

引用:日刊スポーツ

まとめ

今回は、

  • イップスの発症メカニズム
  • イップスの克服方法
  • イップスは病気ではなく成長の過程

について解説しました!

イップス経験者の方がいればぜひ意見をコメント欄で教えてください。

一緒にイップスを乗り越えて、もっと楽しく野球をしましょう!

それではまた会いましょう。

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