[chat face=”yagyu.png” name=”ヤギュウくん” align=”left” border=”green” bg=”none” style=”maru”]高校の野球部って軍隊のような厳しい練習をいつもしているイメージがあるよね。[/chat]
[chat face=”kyukancho.png” name=”キューちゃん” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=”maru”]そうそう。きつい練習に耐えられなくて退部していく人もけっこういるって話はよく聞くよね。[/chat]
[chat face=”yagyu.png” name=”ヤギュウくん” align=”left” border=”green” bg=”none” style=”maru”]でも、近年では野球部を辞めないで最後まで続ける人の割合が増えているんだって![/chat]
野球部は退部する人が多いという印象が残る人も少なからずいると思われますが、実は近年では野球部を辞めない部員の割合は増え続けているのです。
昨今、野球人口が減っているという話もよく聞きますが、実はそれほど野球人口は減っていないという事実もあります。
どれくらい野球部員が最後まで部活を続けるのか、割合が増えているのはなぜなのか、野球人口が減っているという話はどこから浮上したのかなどについて考察していきたいと思います。
どれくらいの野球部員が最後まで続けるのか?
高校球児はどれくらいの割合で最後まで続けるのかという疑問に関しては、高野連が調査した結果がありました。
昭和57年から平成30年までの37年間の記録がありました。
37年間で高校球児の人数がどのように推移しているのか見てください。
継続率とは1年時に入部し、3年時に残留している生徒の割合のことです。
このグラフを見ると、継続率は平成16年から前年より上がりっぱなしであることが分かります。
けっこう意外な結果だと思いませんか?
高校球児の人口は平成26年から年々下がってはいるものの、15万人を超えており、野球人口減少を気にするほどの数ではありません。
野球人口はそこまで下がっていないものの継続率が上がり続けているのはどういったことが考えられるのでしょうか?
継続率が上がり続けている理由とは?
高校球児が1年時の入部から3年時まで部活を続けることができているのはなぜなのか、
筆者が個人的に感じている理由を独断と偏見で考察してみました。
日本人選手のメジャー進出増加
昔と比べて日本人選手がメジャーへ挑戦することが増えてきました。
メジャー挑戦の口火を切ってくれたのは、トルネード投法で知られるドジャース等で活躍した野茂英雄選手。
そこから段々とメジャーリーグに進出する日本人選手が増えてきて、現在2018年時点では現役日本人選手は7人!
過去最高とまではいきませんが、増えてきているのは確かです。
さらにメジャー渡米した日本人選手はメジャーで活躍している方々がほとんどです。
日本人選手がメジャーで活躍することで野球の魅力が日本国内にも浸透してきたのだと思います。
指導者の教育スタイルが変わったから
モンスターペアレントやら教育委員会やら体罰問題やらと教育現場はかなりシビアになりました。
教育者としてはかなりやりづらい世の中になったのは間違いありません。
しかし、この厳しい目によって教育者は自然と選手をどのように教育すれば、保護者、選手、教育関係者が良い方向に向かうのか研究するようになります。
教育の技術が上がり、選手のモチベーションを上げることが上手くなっているのではないでしょうか。
スポーツ科学が進歩したから
スポーツは根性という時代は終わりました。
もちろん、根底には気合いの入ったプレーが必要になってきますが、しっかり科学的根拠に基づいた練習方法をしなければ効率が悪く、モチベーション低下にもつながってしまいます。
ある程度、練習をした結果、どのような効果がもたらされるのかイメージしやすくなっていると選手のやる気もアップし、成長も実感しやすいものです。
科学的に証明されている練習を採用することによって、より効率の良い練習ができ、無駄な練習を省くことができます。
すると、選手は納得しながら練習できるようになり、辞める割合が減っていくという流れではないでしょうかね。
高校球児は坊主という概念が無くなりつつあるから
まだ高校球児は坊主頭の割合は多いですが、甲子園を見ていても、ちゃんと髪がある頭の選手が増えてきましたね。
高校から野球を辞める人の理由で意外にも多いのが、坊主にするのが嫌だからという声をよく聞きます。
髪型に関する規制が緩くなりつつあるので、純粋に野球を楽しめる環境が整ってきている傾向にはあると思います。
野球人口が減っているという話はどこから浮上したのか?
[chat face=”kotori.png” name=”コトリさん” align=”left” border=”red” bg=”none” style=”maru”]野球人口が減少しているってすごく話題になっている気がするけどこの話はどこから浮上してきたの?[/chat]
野球人口が減り始めたのは平成26年。
この年の人口は約17万人で、そこから毎年減少し続け、平成30年には15万人になっております。
この期間を見た人たちが野球人口が減っているという印象を受け、大げさに危機感をあおっているという面が大きいのだと思います。
ここ最近の期間のみだけを見れば、確かに減少傾向にあるのですが、もっと長い期間を考慮すればそこまで気にする減少だとは感じません。
参考までに「2018 公認 野球規則」には以下のように記されています。
国内においては野球競技者数の減少が止まらず、我が国の野球界にとって将来を憂慮される事態が続いている。学童野球や中学の軟式野球の競技者数は少子化の減少割合を大きく上回る現象を続けており、高野連でさえ、2017年の部員数が6000人以上の減少を魅せ、新入部員も減少している。
引用元:2018公認野球規則
そこまで気にする減少だとは思いませんが、このように喚起することで、野球人口の減少に対する抑止力になる効果はありそうですよね!
まとめ
今回は、
- どれくらいの野球部員が最後まで続けるのか
- 継続率が上がり続けている理由とは?
- 野球人口が減っているという話はどこから浮上したのか?
について考察してみました。
高野連の調査結果をもとに個人的な意見を主張させていただきました!
ぜひ皆さんの意見もお聞かせください。
それではまた会いましょう。