応援している高校の甲子園出場が決まったら、直接球場に試合を見に行きたいものですよね!
私も高校時代、甲子園球場に自分の高校の野球応援に行った経験があります。
ただ、甲子園球場は屋外なので、天気の影響は避けられず、残念ながら雨天中止になってしまう場合もあります。
観戦しに行く予定日の天気予報が雨の場合、発表がいつ出るのかとても気になるところですよね。
調べたところ、甲子園の雨天中止の発表がいつ出るのかは、明確には決まっていないようです。
ただ、例年の傾向や確認・対応方法について分かったこともあったので、紹介しますね!
また、2022年より雨天中止に関連したルールが変更になりましたので、こちらについてもあわせてお伝えします。
甲子園の雨天中止の発表はいつ?確認方法は?
先ほどもお伝えした通り、甲子園の雨天中止の発表がいつ出るかは、明確には決まっていません。
台風が直撃するなど悪天候になることが確実な場合は、前日までに発表されることも多いようです。
それ以外の場合は、早ければ朝7時頃に、高校野球連盟から雨天中止の発表がされるそうですよ。
第一試合が始まるのが朝8時半からなので、それでもかなりギリギリですね。
甲子園はタイトなスケジュールで試合が組まれており、できるだけ予定通り試合を行いたいと考えているようです。
そのため、天候が曖昧な場合でも、極力試合が続行できる方向でねばってから、決める傾向にあります。
いつ発表が出るのかわからないと、どうなるのか気になってそわそわしてしまいますよね。
雨天中止かどうかの確認方法については、阪神甲子園球場や高校野球連盟のホームページ、またはテレホンサービス(0180-997-750)にて確認するのが最もはやく、確実です!
テレホンサービスの電話番号にかけると、雨天中止の場合は中止のアナウンスが流れるそうですよ。
一刻も早く知りたいという方は、ホームページをこまめにチェックするか、電話をかけてみるとよいでしょう。
甲子園が雨天中止になる判断基準はある?
甲子園の雨天中止の判断基準については、明らかにされていません。
雨天中止の判断は、天気予報やグラウンドの状態を見て、高校野球連盟が行います。
降水量などが明確に決まっているわけではないんですね!
甲子園は、最初から決勝戦までのすべての日程が決まっており、高校野球連盟としてはできるだけ期間内に終わらせたいと考えており、強引に試合を行ってしまうことが多いようです。
雨天中止の試合が発生した場合、その後の日程は中止となった分ずれていくか、選手たちの健康管理の目的で設けられた休養日が削られてしまうことになります。
また、プロ野球もシーズン中なので、雨天中止により日程が延びて、甲子園球場を本拠地とする阪神タイガースの試合に影響が出てしまってはまずいのです。
そういった理由から、少しくらいの雨であれば雨天中止にはせず、強引に試合を行ってしまうことが多いようです。
選手が、雨の中試合をして体調を崩してしまったり、グラウンドの状態が悪くて力をうまく発揮できなかったりするのは嫌ですよね。
また、健康管理の目的で設けられた休養日が削られてしまうのも、選手の健康が心配です。
選手たちには最高のコンディションで試合を行っていただきたいものです。
ただ、プロ野球の試合も控えているため、順延順延…と繰り返すわけにもいかないということで、判断が非常に難しいと思いました。
天気はどうすることもできないので、こればかりは祈るしかありませんね。
甲子園が雨天中止の場合どうなる?実例を用いて解説!
甲子園が雨天中止の場合、どうなるかというと、日程は中止となった分ずれていくか、休養日が削られてしまうことになります。
ずれていくというのは、具体的にどうなるのか気になるところですよね。
そこで、実際に2日間雨天中止の日があった2021年の春の甲子園のスケジュールを見てみましょう。
〈2021年春の甲子園 スケジュール〉
日付 | 変更前 | 変更後① | 変更後② |
3/19(金) | 1日目 | 1日目 | 1日目 |
3/20(土) | 2日目 | 2日目 | 2日目 |
3/21(日) | 3日目 | 雨天中止 | 雨天中止 |
3/22(月) | 4日目 | 3日目 | 3日目 |
3/23(火) | 5日目 | 4日目 | 4日目 |
3/24(水) | 6日目 | 5日目 | 5日目 |
3/25(木) | 7日目 | 6日目 | 6日目 |
3/26(金) | 8日目 | 7日目 | 7日目 |
3/27(土) | 準々決勝 | 8日目 | 8日目 |
3/28(日) | 休養日 | 準々決勝 | 雨天中止 |
3/29(月) | 準決勝 | 休養日 | 準々決勝 |
3/30(火) | 休養日 | 準決勝 | 休養日 |
3/31(水) | 決勝 | 休養日 | 準決勝 |
4/1(木) | 決勝 | 決勝 |
まず、3/21(日)が雨天中止となった影響で、変更後①のようにそれ以降の日程が1日ずつずれていきました。
その後、順調に進んでいきましたが、3/28(日)に再び雨天中止となってしまい、1日ずれていきます。
ただ、あまりにも日程が延びると先ほどもお伝えしたように、いろいろと困ってしまうのです。
そのため、「準決勝までに雨天などで2日以上順延となった場合は準決勝翌日に決勝を行い、準々決勝までに3日以上順延となった場合は休養日を設けない」という決まりがあります。
この決まりにより、変更後②ではただずれるだけではなく、3/31(水)の準決勝の後、あるはずだった休養日がなくなり、4/1(木)に決勝が行われました。
甲子園が雨天中止の場合払い戻しの方法は?
甲子園の試合が雨天中止となった場合、チケットの払い戻しをすることができます。
ただし、甲子園球場窓口では払い戻しの対応はしてくれません。
原則、チケットを購入した店舗にて払い戻しを行います。
チケットの発売場所
参考までに、第94回選抜高校野球大会のチケットの発売場所は以下の通りでした。
- チケットぴあ
- ローソンチケット
- CNプレイガイド
- 楽天チケット
- イープラス
払い戻しの方法は、プレイガイドによって異なります。
購入したプレイガイドの販売サイトを確認してください。
払い戻しの条件
払い戻しには条件があります。それは、「第一試合が成立していない」ことです。
例えば、第一試合が成立し、第二試合が雨天中止となった場合、残念ながら払い戻しはありません。
このケースで、第二試合があなたの応援している高校だった場合、お金が返ってこない上にお目当ての試合も見ることができないので、最悪ですね…。
払い戻しできる期間は決まっている
また、払い戻しができる期間は決まっています。払い戻し期間を過ぎると、できなくなってしまうため、注意が必要です。
参考までに、2022年春に開催された第94回センバツ高校野球の3月29日(火)分のチケットの払い戻し期間は、3月30日(水)午前10時~4月12日(火)午後11時59分でした。
指定日の翌日から、2週間ですね。忘れないうちに手続きをしましょう。
指定日前に雨天中止の日があって、日程がずれて指定日が休養日となった場合でも、その後また雨天中止があり、試合日になるということもありえます。
指定日当日の試合が開催されるかどうかが確定するまでは払い戻しはできないので、チケットは当日まで大切に保管しましょう。
注意点
あなたが購入したチケットが「単日券」であれば、指定した日の試合が雨天中止となってしまった場合、順延された翌日などにチケットを利用することはできません。
単日券というのは、指定された日に試合を観戦できるチケットだからです。
そのため、雨天中止の日が1日でも発生すると、日程がずれて、あなたが応援している高校の試合を見ることができなくなってしまう可能性があります。
この仕組みを知って、「甲子園の試合をなんでもいいから見たい!」という場合でないと、チケットが無駄になりかねないと思いました。
雨天中止時のチケット追加発売について
甲子園で雨天中止が発生した場合、中止となった試合分のチケットが後日再発売されます。
こちらのチケットの発売スケジュールはあらかじめ決まっていなくて、実際に雨天中止・順延が発生した時に発表されるようです。
日程によっては、発売スケジュール発表の翌日10時からチケット販売されるケースもあります。
参考までに、2021年の春の甲子園の例をご紹介します。
2021年の春の甲子園では、3月21日(日)と3月28日(日)の試合が雨天中止となりました。
3月21日(日)の雨天中止によるスケジュール変更のため、当初は休養日だった3月28日(日)に準々決勝、3月30日(火)に準決勝が行われることになりました。
そして、当初の予定の翌日4月1日(木)に決勝が開催されることになりました。
チケットは、2回に分けて追加販売されました。
試合日 | 追加販売発表日 | 発売日時 |
3/28(日)準々決勝 | 3/21(日) | 3/24(水)10:00 |
3/30(火)準決勝 | 3/21(日) | 3/24(水)10:00 |
4/1(木)決勝 | 3/24(水) | 3/27(土)10:00 |
ただ、3/28(日)も雨天中止になってしまったので、せっかく追加販売で手に入れたチケットも払い戻しの対象となってしまいました。
なんだかとてもややこしいですが、とにかくチケットは購入する時に指定した日にしか使えないということは覚えておきましょう。
甲子園の雨天中止のルールが変わる?!
2022年のルール改正により、甲子園の雨天中止に関するルールが一部変更になりました。
どのようにルールが変わったかというと、試合が降雨などにより打ち切りとなった場合、翌日以降に「継続試合」を行うことになりました。
継続試合が導入されるとどうなる?
継続試合とは、降雨などの影響で試合の途中で打ち切りとなった場合、行われた回数に関係なく、翌日以降に勝敗を決するまで継続して試合を行うことをいいます。
つまり、継続試合になると、翌日以降、打ち切られた時点の続きから試合を試合を再開することになります。
これは、延長戦やタイブレークになった場合も含まれます。
また、高校野球の地方大会には点差のコールドルールが存在しますが、甲子園では点差におけるコールドの制度は存在しません。
そのため、打ち切り時点で何点差がついていても、翌日以降に継続試合を実施することになります。
継続試合が導入されることで、これまで行われていた降雨コールドや降雨ノーゲームは廃止となります。
【降雨コールド】
試合成立(七回終了)後に雨天中止となった場合、その時点でリードしているチームの勝利となる
【降雨ノーゲーム】
試合成立(七回終了)前に雨天中止となった場合、試合内容にかかわらず翌日以降に一から再試合を行う
なぜ甲子園に継続試合が導入されたの?
継続試合が導入されたのには、以下のような背景があるようです。
- 近年、雨天中止・順延が増加している
- 2021年夏の甲子園では23年ぶりの降雨コールドゲームが話題となった
- 降雨ノーゲームは、それまでのすべての記録がリセットされるため、不公平感が強かった
- 降雨ノーゲームで一から試合を再開するのは、投手の球数増加の原因となり、負担になる
「降雨コールド」や「降雨ノーゲーム」は課題の目立つ制度だったため、「継続試合」の導入はポジティブに捉える意見が多いようです。
私も「降雨コールド」と「降雨ノーゲーム」のルールは極端な印象があったため、継続試合が導入されたのはいいなと思いました。
〈2021年夏の甲子園で話題となった降雨コールドゲームとは〉
大阪桐蔭vs東海大菅生の試合で、7-4で大阪桐蔭が8回コールドゲームで勝利しました。
どちらが勝っても不思議ではない接戦で、3点を追う東海大菅生が1死一、二塁としたところでの打ち切りでした。
もともと雨予報の中、強引に行った試合で降雨コールドとなり、大きな話題となりました。
まとめ
- 甲子園の雨天中止の発表がいつ出るかは決まっていない
- 甲子園の雨天中止が発表される判断基準も決まっていない
- 甲子園が雨天中止の場合、日程がずれるか休養日が削られる
- 甲子園が雨天中止の場合チケットの払い戻しができる
- 2022年から甲子園のルールが変更され、継続試合が導入された
甲子園の雨天中止の発表がいつ出るかや判断基準は明確に決まっていないとは驚きでした!
いつどの程度の雨が降るのかは、チケット購入時にはわからないので、雨が降らないことを祈るばかりですね。