今回のテーマはディレードスチールです!
試したことがない人も一度は挑戦してみる価値はある盗塁だと思います。
一度成功したらやみつきになることでしょう。
それでは解説していきます。
ディレードスチールとは?
ディレードスチールを英語で書くと、delayed steelとなります。
delayed = 遅延
steel = 盗塁
という意味なので、文字通りスタートを遅らせた盗塁ということです。
普通の盗塁はピッチャーがモーションに入った瞬間を見計らってスタートを切るのですが、あえてスタートのタイミングを遅らせて、相手バッテリーの意表をつく盗塁のやり方がディレードスチールです。
百聞一見にしかずということで、こちらの動画をご覧いただければどういうものなのか一目瞭然だと思います↓
楽天の銀次選手のディレードスチールを例に挙げますと、キャッチャーが捕球する直前にスタートを切っているようなイメージです。
キャッチャーもすぐに送球体勢に入れずに、二塁への送球がワンテンポ遅れています。
セカンド、ショートもベースカバーに入りきれず、楽々セーフになりました。
相手の意表をつくことでどれだけ楽に進塁できるかを教えてくれる見本といえるでしょう。
成功しやすいタイミングは?
https://twitter.com/mamhnhf/status/748859980283940864
調べてみると、大きく二つの説がありました。
一つは、ピッチャーが投げたボールがマウンドとホームベースのちょうど真ん中を通過した時点。
もう一つは、ピッチャーが投げたボールをキャッチャーが捕球する瞬間。
どちらが良いというのは断言できませんが、筆者の体験的にはバッテリーの中間を通過した時点でスタートを切ると成功していた確率が高かったように思えます。
よく言われるのは、ピッチャーがモーションに入ってからセーフティーリードをとってからスタートを切る、感覚的には「シャッフル→シャッフル→スタート」というタイミングでスタートを切ることです。
私もよくこの手法を用いていましたので、だいたいこのやり方だとボールがバッテリー間の中間地点を通過するタイミングになる傾向にありました。
どのタイミング良いかは諸説あるということですが、大事なのはキャッチャーの注意が反れやすいタイミングでスタートを切るということです。
キャッチャーの注意が反れやすいのはどういう時だと思いますか?
そう、ボールに集中力を注いでいる時です。
ピッチャーが投げた後は捕球に集中するので、瞬間的に周りへの注意を払えなくなります。
その隙を狙うのです。
盗塁する意欲を消すことが成功率を高める
明らかに盗塁しますオーラを出していると、見ていなくても頭の中に盗塁するんじゃないかという意識が残ります。
次の塁を狙う意識はランナーとして当然持つべきですが、盗塁する時においてはその意欲は内に秘めておきましょう。
あえてやる気のない仕草を見せたり、力を抜いたりすることも相手への注意を緩める効果があります。
5年連続で最多盗塁を獲得した元阪神の赤星憲広氏は盗塁する時はあえてリードを小さくして相手バッテリーの警戒を解いていたのだとか。
ディレードスチールに限らず、盗塁をする時には次の塁までの到達時間を縮めることよりも、相手からの注意を逸らすことのほうが重要と言えるでしょう。
普通の盗塁よりも成功しやすいケース
1、3塁のときはとりあえずディレードスチールを試みてみる
— プロスピAあるある (@puro_supiaruaru) October 31, 2018
ディレードスチールは普通の盗塁と比べて、スタートを切るタイミングに関して神経質にならなくても良いし、キャッチャーの注意をそらすことに成功すればかなり楽にセーフになります。
ならば、普通の盗塁よりもディレードスチールをしていればいいじゃんと思えるかもしれませんが、どんな時でもディレードスチールが通用するというわけではありません。
前述したようにキャッチャーの注意が反れやすい状況でディレードスチールは活かされるのです。
キャッチャーの立場だったら頭の中に盗塁という意識がなくなりやすいのはどんな時でしょうか?
- 疲れている時
- しばらく盗塁が無かった時
- 連打されてる時
- ピッチャーの調子が上がらない時
- チーム全体の声が無くなっている時
などが挙げられます。
上記に挙げた項目以外にも細微に至るところでキャッチャーの注意が反れやすいケースは出てきます。
その瞬間を逃さないためにも、相手チームの状況を広く細かく把握することがディレードスチールの成功の秘訣ともいえるでしょう。
出塁する前から試合の流れや雰囲気をよ~く把握しておくことが重要ですね。
偽装スタートでより成功率を高める
もう一つのテクニックとして紹介できるのは、偽装スタートです。
ピッチャーがモーションに入った瞬間にスタートを切るフリをして、止まるもしくは歩く動作を挟み、再び走り出すというテクニックです。
これにより、キャッチャーに偽装スタートしているだけのただのこざかしいランナーだと油断させる作用を発揮できる場合があります。
まとめ
皆さんはディレードスチールないしは盗塁をする時にはどんなことに気を付けていますか?
ぜひコメント欄で教えてください!
それではまた会いましょう。