金足農業の吉田輝星選手が日ハムの2軍施設に入り、ついにプロでの練習が始まりました。
日本ハムドラフト1位・吉田輝星は練習初日から遅刻のピンチだった。朝が弱いため、ドラフト6位の田宮(成田)に「起こす係をやってほしい」と頼んでいた。
引用:スポニチ
練習初日から遅刻寸前という大物ぶりを発揮しています。
確か松井秀喜氏も巨人入団の頃はよく遅刻していたという話はよく聞きます。
スターの素質があると捉えておきましょう。
さて、1年目のオフから体づくりやボールに磨きをかけている吉田選手ですがプロではどれくらい通用するのでしょうか?
甲子園を沸かせ、世間の期待は高まる一方で、プロ野球関係者の間では吉田選手に対する評価はさほど高くないという話題が浮上しています。
吉田選手はプロの世界だと身長はあまり高くないほうですが、身長が原因でしょうか?
ドラフトでは日ハムから外れ1位指名という恰好で入団を果たしたものの、1巡指名がなかったのも気になりますね。
今回は、吉田選手に対する評価が低いのか、投手として身長が低いのは欠点なのか、ドラフトで1位指名がなかった理由について解説していきたいと思います!
吉田輝星は評価が低い?
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吉田選手のピッチングに関して、プロの評論家は手厳しい評価をしていました。
元ヤクルトの一流キャッチャーとして有名な古田敦也選手は、現在、野球評論家として活躍しており、吉田選手の変化球について以下のように語っています。
「変化球を投げるときだけ、腕の振りが緩む。プロのバッターは打ててしまう」
引用:エルマガジェイピー
変化球を投げる際、腕の振りが緩むことを分析しています。
これだとプロの打者は打てると語っておりました。
しかし、変化球とストレートの腕の振りの違いを出さないこと自体が難しいことですし、元中日の監督でありながら3度の三冠王を獲ったことのある落合博満氏は
「ほとんどのピッチャーは変化球とストレートで同じ腕の振りはできない」
ともおっしゃっています。
腕の振りが変わるということはそこまで致命的にはならなさそうです。
腕の振りよりも懸念されているのはスライダーの曲がるポイントが早いということ。
こちらは野球ライターの阿部昌彦氏も述べていたようです。
変化球は大きく曲がることよりも、どれだけ打者の手前で曲がるかの方が重要です。
いわゆるキレが重要視されます。
ストレートに関してはプロレベルでもノビが凄い吉田選手ですが、変化球にはこれからキレを出す必要がありそうですね。
変化球に関しては辛口だった古田敦也氏も吉田選手のストレートに関してはべた褒めでした。
また、もうひとりの注目選手・吉田輝星投手(金足農)について古田氏は、「あれだけ伸びるストレートはプロでもなかなかいない。牽制、バント処理もうまい」と絶賛。
引用:エルマガジェイピー
以上のことから、評価が低いと言われているのは、辛口評論家たちのコメントから派生した誇張された噂であることが推測できます。
投手として身長が低いのは欠点か?
多くの野球ファンの中で気になっているのは、吉田選手の身長。
吉田輝星選手の身長は公式で発表されているもので176㎝です。
プロ野球の投手の平均身長は180㎝と言われていますから、吉田選手は低い部類に入ります。
プロで通用するのか懸念されている理由の一つとしてこの低身長が挙げられています。
かつての日ハムのエースを引き合いに出すと、ダルビッシュ選手と大谷翔平選手がいますが、どちらも190㎝を超える高身長ぶり。
2人を見ると、プロで優秀な成績を収めるには身長も必要な要素なのかと思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
歴代のプロ野球では低身長ながら、輝かしい成績を残したピッチャーはたくさんいます。
180㎝に満たない選手を例に挙げると、
桑田真澄氏、川上憲伸氏、杉内俊哉氏らはピッチャーとして最高の賞である沢村賞を受賞しています。
ピッチャーは高身長であると有利だという定説は、角度が生まれるからという理由ですが、実際はプレートから足を踏み出せば、リリースポイントの高さにほとんど差は生まれないという意見も見受けられます。
近年、投球に関しては、身長はあまりハンデにはならないのではないかという意見が強くなっていますね。
以前、阪神タイガースの藤浪選手は以下のように語っていました。
本人は「みんなが言うほどの(高低の)角度はないと思います」と語っており、その通りだと思っていた。
引用:ベースボールチャンネル
身長で高低差はあまり生まれないので、やはりこだわる所はボールの質ですね。
低身長でも球威を出すには、下半身の筋肉が重要と言われています。
吉田選手は下半身強化を図り、現時点(2019年1月)では、尻回り104㎝という驚異の数字をたたき出しました。
同時期の大谷翔平選手は102㎝ということですから、これはかなりの期待を持たされますね。
吉田輝の尻から大台を超える数字が記録された。「ケツ回りが100センチを超えてたんで、すごくうれしかったです。104センチでした」。自己記録更新かつ、球団の先輩大谷翔平の高校時代(102センチ)を超える数値に「大きい方が1年間戦い抜く上で体力も減らないと思う」。大きくなった下半身に喜びを隠せなかった。
引用:日刊スポーツ
ドラフトで1位指名が無かった理由
ドラフトでは外れ1位で日ハムに入団することになった吉田選手ですが、なぜ1巡目で指名がなかったのでしょうか?
理由は3つのことが考えらえます。
- センターラインを守る野手が豊作
- 最大の武器ストレートでもプロでは通用しない
- もっと良いピッチャーがいた
それでは一つずつ見ていきましょう。
センターラインを守る野手が豊作
吉田輝星選手の世代には野手が豊作でした。
大阪桐蔭の藤原恭太選手、根尾昴選手、報徳学園の小園海斗選手と錚々たるメンバーが連なっていました。
これだけ大物スラッガーが揃う年はなかなかありません。
ピッチャーは毎年のように注目される選手が出てきますが、バッターで注目される選手はなかなか出てこないのが現実です。
珍しい選手がたくさんいたから、吉田選手よりも野手に目移りした球団が多かったのでしょうね。
最大の武器ストレートでもプロでは通用しない
吉田選手の最大の武器は最速152㎞/hのストレート。
ノビのある速球はプロでも通用するという意見も多いです。
しかし、一方では今のストレートではプロだと通用しないという意見もありました。
「吉田が甲子園で三振を取った高めの真っすぐは、プロの打者は振ってくれません。平均速度も140キロ台半ばなので、あと5~6キロは速くならないと厳しい。ウイニングショットになる変化球もないから、これから覚える必要がある。吉田が一軍の先発の柱になるには、恐らく3年はかかるでしょう」
引用:東スポWeb
このコメントは某セ・リーグの球団スカウトによるものです。
三振を奪ったのは高めのストレートが多かったとし、プロだとバットは出ないということです。
最高球速は早いものの平均球速が140キロ半ばであることも懸念事
項のようです。
しかし、調べてみたら2018年のプロ野球の平均球速143.6㎞/hだったんですよね(笑)
平均球速でもプロ以上の実力を持っていたので、あまり当てにならないコメントですね。
それか、吉田選手を買い被りすぎて厳しい評価になったのかもしれませんね。
同じように考えていた球団も多かったのではないでしょうか。
もっと良いピッチャーがいた
実は、吉田選手よりも良いピッチャーがいたと言われています。
そのピッチャーが浦和学院の渡辺勇太郎選手。
コンスタントに150㎞/hの球速を出し、身長も高いといった特長を持っています。
確かに凄そうなピッチャーですね。
渡辺選手は西武ライオンズから2位指名を受けてプロ入りを果たしました。
吉田選手とパ・リーグの試合で投げ合う日が近そうですね。
「渡辺は体格的(190センチ、90キロ)に吉田(176センチ、81キロ)より一回り大きい。真っすぐのスピードもコンスタントに150キロ出る。スケールの大きさからいっても、吉田より渡辺ですよ」
引用:東スポWeb
まとめ
今回は、
- ストレートの質は良いがスライダーの曲がりが早い
- 投手として身長が低いことはさほど問題でない
- ドラフトで1位指名が無かったのは野手を優先していた球団が多かった
と考察させていただきました。
https://nekkyu89.com/yoshida-out-first
https://nekkyu89.com/yoshidakousei-2army-start
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最後まで読んでくださりありがとうございました。
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