山下航汰はなぜ育成指名だった?50m走の足の速さやイチロー二世と呼ばれる理由

育成選手の中には能力が高く、アマチュア時代の成績も申し分ないのにも関わらず

「え?なんで育成指名なの!?」

と驚かれる選手もいます。

巨人の育成ドラフトで指名された山下航汰選手はまさにその典型例です。

山下航汰選手のことを追いかけて応援していたファンにとっては不本意な気持ちになったのではないでしょうか。

こちらでは、山下航汰選手が普通のドラフトでは指名を受けず、育成指名だった理由を考察していきます。

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山下航汰のプロフィール

名前 山下航汰(やましたこうた)
生年月日 200011月15日
出身 大阪府柏原市
身長 174cm
体重 83kg
ポジション ファースト、外野
背番号 99
投打 右投げ左打ち
プロ入り 2018年育成ドラフト1位指名
経歴 健大高崎高校

山下航汰選手が野球を始めたのは小学3年生の時でした。きっかけは第2回WBCで日本が優勝したのを見て感動したからとのこと。

中学時代は羽曳野ボーイズに入団し、硬式野球に取り組みます。この時から野球の才能を開花させており、通算本塁打22本と頭角を現しました。

中学の時点でこれだけのホームランを打つなんて考えられないですよね。しかも中学3年生のときにはジャイアンツカップで優勝を果たしています。

これだけのホームランを打っていたのですから、さらにホームランを量産したいと思っていたのではないかと予想されますが、当時の山下航汰選手は

[chat face=”man1″ name=”山下航汰” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]足を使った野球を学びたい[/chat]

と言って、機動力野球で有名な群馬の健大高崎高校へ入学しました。

1年春からベンチ入りを果たし、1年夏には4番を任せられ、2年春にレギュラーとして甲子園に出場しています。

しかも、2年春では大会2本の満塁ホームランを放ち、史上二人目の記録を作り、2年夏では群馬県大会で5試合連続のホームランを放つ偉業を成し遂げました。

その後、高校通算本塁打は75本まで伸ばします。

これだけの偉業を成し遂げたにも関わらずなぜかドラフトでは指名されず、育成枠として指名されました。

これに関しては不思議に思う人も多かったので、なぜ育成指名だったのか私なりに分析してみました。

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山下航汰はなぜ育成指名だったのか

ドラフト指名されるには十分な成績と能力

山下航汰選手の目立つ実績と言えば高校通算本塁打75本という成績。

普通、これだけのホームランを打っていればドラフトで指名されるはずです。

高校2年生の時には春の甲子園で大暴れしていたので、無名だったわけではありませんでした。

名実ともに十分な条件を満たしていましたが、育成枠になったのはなぜなのでしょうか。

育成指名になった理由5選

山下航汰選手が育成指名になった理由はいくつかあると思いますが、5つだけ厳選してみました。

同年代のライバルがすごすぎた

山下航汰選手が育成ドラフトで指名されたのは2018年。高校野球ファンなら2018年と聞いたらピンとくるでしょう。

この年の高校3年生球児は超豊作でした。山下航汰選手の同年代には逸材がわんさかいたのです。

例を挙げると下記の選手たちがいます。

  • 吉田輝星(日ハム)
  • 根尾昂(中日)
  • 柿木蓮(日ハム)
  • 藤原恭大(ロッテ)
  • 小園海斗(広島)

    スター級の選手がこれだけいたので、山下航汰選手よりも他の選手を指名する球団が多かったのです。

    そこまで足が速くなかった

    山下航汰選手は打撃センスこそ光るものがありますが、足はそこまで速くありませんでした。

    遅いというわけではないのですが、他の俊足な同年代選手と比べると若干見劣りします。

    選手名 一塁到達 二塁到達 三塁到達
    山下航汰 4.30秒 8.35秒 11.62秒
    根尾昂 4.26秒 8.16秒 11.07秒
    小園海斗 3.98秒 7.51秒
    藤原恭大 3.83秒 7.73秒

    引用:プロアマ野球研究所調べ

    『機動破壊』をスローガンに掲げている健大高崎の選手としてはちょっと物足りなさを感じるタイムです。

    ホームランバッターにしては体格がイマひとつ

    山下航汰選手の身長と体重はこちら。

    • 身長:174cm
    • 体重:83kg

      がっちり体型ではあるもののホームランバッターとしては身長が低めです。

      この点に関してもドラフト指名を見送られた要因ともなったのではないでしょうか。

      健大高崎高校の不祥事

      3年春には部内で不祥事が発覚しました。

      大会には出場できましたが、この不祥事により、1ヶ月の対外試合禁止の処分を受けています。

      ドラフト指名には大きな影響を与えるとは考えにくいですが、少なからずマイナスに働いているような気はします。

      健大高崎出身のジンクス

      健大高崎高校出身のプロ野球選手はたくさんいます。しかし、プロではあまり芽が出ていない選手がほとんど。

      というのもプロで活躍する野手は機動力を活かしているような選手でもホームランも打てることがほとんど。足が速いというだけではなかなかプロで活躍するのは難しいです。

      健大高崎出身の選手は機動力こそ抜きん出た選手はたくさんいますが、総合力的にプロで通用するような選手はまだ出てきていません。

      「健大高崎からはプロで通用する選手は出てこない」といった古い固定概念を持った人も中にはいるんじゃないでしょうか。スポーツの世界ではジンクスを大事にする風潮もありますからね。

      ぜひ山下航汰選手にはそういったジンクスを破ってほしいですね!

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      山下航汰はイチロー二世の素質あり!足の速さは?

      山下航汰選手はプロに入ってから『イチロー二世』と呼ばれるほどの実力を発揮しています。

      イチローと言えば俊足を飛ばしているイメージがありますが、山下航汰選手の高校時代の50m走タイムは6.3秒

      決して遅くはありませんが、プロ野球で俊足と呼ばれるには5秒台のタイムが欲しいので平凡的な足の速さです。

      なぜ山下航汰選手がイチロー二世と呼ばれているかと言いますと、打率の高さが素晴らしいことになっているからです。

      プロ1年目の2019年で2軍試合で90試合に出場し、打率.332、本塁打7、打点40という成績を残しました。ファーム首位打者を獲得しています。

      高卒新人でのファーム首位打者は1992年のイチロー以来となので、イチロー二世と呼ばれるようになりました。

      しかも育成1年目から1軍に昇格しており、巨人では球団史上初。

      今後の活躍が期待されている選手ですし、2020年の開幕スタメンの構想にも入れられていたとの情報もありました。

      ただ、開幕前に怪我をしてしまい、レギュラー奪還は延期となってしまいます。

      山下航汰の怪我・骨折の経緯

      山下航汰選手は2020年5月20日、打撃練習中に右手の痛みを訴え病院で検査した結果、右手有鈎骨骨折が判明しました。

      開幕試合が6月19日だったのでちょうど1ヶ月前に怪我をしています。例年通り3月下旬に開幕がスタートしていたら、山下航汰選手の開幕スタメンが見られたかと思うと悔しいですね。

      山下航汰選手は数ヶ月経った8月になってもリハビリ組に混ざって練習をしていました。

      骨折なので数ヶ月では治りませんよね。焦らずにしっかり完治させて復帰してくれることを願ってます!

      まとめ

      • 山下航汰は高校通算本塁打75本
      • 同年代にはスター級の高校球児がたくさんいた
      • イチロー以来のプロ1年目でファームで首位打者

      山下航汰選手はイチローさんのルーキー時代を彷彿とさせる活躍を見せてくれていますね!

      世界へ羽ばたくことを期待しています。

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      最後まで読んでくださりありがとうございました。

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