2019年の夏の甲子園は第101回となります。
今回は滋賀予選の優勝候補について徹底調査のもとで予想していきます!
夏予選滋賀大会の日程
抽選は6月25日。
公式戦は7月7~16日。
決勝は皇子山球場で行われます。
各高校の戦力
出場校の戦力を見ていきましょう!
戦力評価【ABC評価】
高校名 | 打撃 | 守備 | 走塁・機動力 | 総合戦力 |
比叡山 | B | A | B | B |
河瀬 | C | B | B | B |
安曇川 | C | C | C | C |
滋賀学園 | B | A | B | A |
彦根工 | B | C | C | C |
石山 | C | B | B | B |
高島 | B | B | B | B |
滋賀短大付 | B | B | B | B |
水口 | C | B | B | B |
石部・信楽・甲南 | C | C | C | C |
彦根総合 | C | C | C | C |
長浜北星 | C | C | C | C |
八日市南 | B | B | B | B |
綾羽 | A | B | B | A |
光泉 | A | A | B | A |
守山 | C | B | B | B |
日野 | C | B | C | B |
湖南農 | C | C | C | C |
膳所 | C | B | B | B |
東大津 | B | C | B | B |
野洲 | B | B | B | B |
八幡 | B | C | B | B |
守山北 | C | B | B | B |
立命館守山 | C | B | B | B |
玉川 | B | C | B | B |
虎姫 | C | A | B | B |
近江 | A | A | A | A |
能登川・長浜農 | C | C | C | C |
長浜北 | B | C | B | B |
瀬田工 | B | B | B | B |
甲西 | C | A | B | B |
彦根翔西館 | B | B | B | B |
草津 | B | B | B | B |
米原 | C | B | B | B |
八幡工 | C | B | B | B |
堅田 | C | C | C | C |
八幡商 | B | B | B | B |
栗東 | B | B | B | B |
近江兄弟社 | B | B | A | B |
八日市 | C | B | B | B |
伊吹 | B | B | B | B |
北大津 | A | B | B | B |
愛知 | C | C | C | C |
国際情報 | C | B | B | B |
水口東 | C | B | C | B |
草津東 | B | B | B | B |
彦根東 | B | B | B | A |
大津 | B | C | B | B |
大津商 | B | C | B | B |
伊香 | B | C | C | C |
近江高校は貫禄のオールA判定。
ただし、圧倒的に抜け出た存在か、というとそうでもありません。
滋賀学園、光泉、綾羽、近江兄弟社の私学勢にはそれぞれに強力なタレントが控えていたり、あるいは打線になかなか活発なものがあります。
公立ではおととしの代表校であり、春3位の彦根東に光るものがあります。
いや、比叡山、北大津、志賀短大付、虎姫、高島など、まだまだ多くの学校にも甲子園をねらえる地力はあります。
打撃部門の注目校
打撃注目校は近江です!
安定して打線が活発なのは近江です。
近畿大会では準決勝智弁学園戦最終回2-0と追い込まれてからのサヨナラ。
決勝では延長で1死満塁から3点適時打を決めきることのできる勝負強さも光ります。
守備部門の注目校
守備注目校は滋賀学園
やはりプロ注目の尾崎完太を中心にした同校に注目が集まります。
春季県大会では準決勝まで計4試合で4失点しかしておりません。
ただ、まだ大舞台慣れしていないこと、そして夏の過酷な連投などに不安があります。
走塁・機動力部門の注目校
走塁・機動力注目校は近江です!
“野球のうまみ”という点においては現在の滋賀県でやはり抜け出た存在です。
ベンチ入り選手のほとんどがシニアリーグなどで活躍実績があります。
5人の注目選手
近江:林優樹
6月9日(日)
林優樹#近江高校 pic.twitter.com/DjD3Bhv8P6
— 蒼侍 (@ohmi092618) 2019年6月10日
168cm58kg。左投げ左打ち。
見た目は小柄でとても痩せており、童顔。
はにかんだ様子がとてもかわいらしくて女性ファンが多いです。
ストレートも130kmぐらい。
なんですが、ヤクルトのライアン小川投手張りに高々と足を跳ねあげた強いばねで投げ込む姿はとてもダイナミックです。
そして、林投手の代名詞がチェンジアップです。
球速は110kmほど。
あれだけ奇麗で躍動感のあるフォームからのスピード感の落差が素晴らしいです。
もちろん、曲がりもよいです。
林投手はほかにもスライダーやカーブも織り交ぜ、涼しい顔で強打者をきりきり舞いしてしまいます。
滋賀学園:尾崎完太
2017 秋季 滋賀大会 2回戦
8回表 草津東 1点差で尚もランナー2塁で今日二塁打2本の4番山本(皇子山中)、ここで滋賀学園はエース宮城から1年生尾崎完太へ❗️
度胸満点…素晴らしいボールで三振に❗️山本はバットを叩きつける…悔しそうに天を滋賀学園 4 対 3 草津東 pic.twitter.com/rX7lxEWY0q
— 龍原砲 (@swtenryu38) 2017年9月24日
175cm68kg。ドラフト候補左腕です。
直球では140km台の威力ある直球と切れ味鋭いスライダーのコンビネーションで打者を翻弄します。
2年秋には大津商戦では14奪三振完封という快投ぶり。
その潜在能力の高さを見せつけました。
ただ、たまに打ち込まれる脆さも併せ持っております。
春季県大会決勝の近江高校戦では6安打4失点と4回降板。
「相手が近江高校ということで緊張してしまった」
ようです。
というかこの試合、3球団のスカウトが見に来ていたようですね。
そりゃ緊張しますよ。
夏に向けては「制球力と投げ切る体力をつけていきたい」とのこと。
皇子山の夏決勝のセンターポールに滋賀学園の校旗を天高々と掲げることができるでしょうか。
悲願達成となると同校10年ぶりの夏。
また、“即プロ入り狙い”ならどうしても公式戦でのアピールの場が欲しいところ。
やはり上位進出をはたしたいところです。
光泉:吉田力聖
プロ注目の光泉(滋賀)・吉田が自己最速タイの144キロ 今季公式戦初登板を9球団が視察(スポーツ報知)- Yahoo!ニュース https://t.co/zH8zCyzcfu
プロ注目の光泉・吉田力聖が、今季公式戦初登板した。巨人、ヤクルト、中日など9球団のスカウトが視察した中で、自己最速タイの144キロをマークした。 pic.twitter.com/n7t0ddGpfY
— のもとけ (@gnomotoke) 2019年5月2日
MAX144kmかなり威力ある直球を投げ込む右腕。
変化球はスライダー、フォーク、チェンジアップ。
遠投は100m以上、50m走る6秒3という並外れた身体能力を持っております。
ランナーのいない場面ではとてもゆったりしたフォームから力感なく投げ込みます。
今年の滋賀高校球界の目玉です。
すでに9球団のドラフトが視察に訪れております。
ただ気になるのは右ひじのケガです。
近江:有馬諒
近江・有馬諒君のタイムリーで逆転サヨナラ!!! pic.twitter.com/w5enNLQBBX
— RYOUSUKE (@TOIN_camera) 2018年10月3日
181cm77kg。右投げ右打ち。
二塁送球1.9秒台をコンスタントに出せる強肩キャッチャー。
「琵琶湖バズーカ」という異名すら持っております。
昨夏は金城・林の両左腕を好リードし、チーム全国ベスト8の立役者となりました。
今年は技巧派の林とのコンビネーションに注目が集まります。
近江:住谷湧也
来年度のドラフト候補で、逸材だと思うのは住谷湧也(近江)。非凡な打撃センスは同世代でも群を抜いている。彼は下位指名でも是非とも取っておいた方が良いと思う。#住谷湧也#近江#来年度ドラフト候補 pic.twitter.com/8oLIFqZtN8
— ちびくろ助 (@chibikuro_0047) 2018年9月23日
169cm67kg。左投げ左打ち。外野手。
昨夏全国では13打数10安打3打点1盗塁。
今春近畿大会でも9打数7安打2本塁打打点5という驚異的大活躍を見せました。
準決勝の智弁学園戦では殊勲の逆転サヨナラスリーランを放っております。
“近江の安打製造機”はこの夏も大暴れするのでしょうか。
優勝候補はこの3校!
近江
いわゆる“琵琶湖ブルー”と呼ばれる青いユニフォームと、“おみ高”の愛称で地元には親しまれております。
2001年にはたくさんの投手をたくみに併用し、県勢最高の準優勝にかがやいた実績があります。
今春センバツは惜しくも出場を逃しましたが、やはり地元を代表する名門と言っていいその総合力は健在。
春は強豪智弁学園や神戸国際大付属をやぶり、激戦の近畿大会を制しました。
この令和最初の夏に狙っているところはかなり高いはずです。
ただ、この大会の準決勝を完投、さらには翌日の決勝で16安打打たれながら延長11回を投げぬいた林投手の疲労に幾分心配がいきます。
林投手への依存が悪い風に回ると、夏の連戦で「大物食い」をねらっている強豪が滋賀にはいくらもひしめきあっております。
滋賀学園
滋賀学園といえばどうしてもプロ注目の尾崎投手に目が行ってしまいがち。
なんですが、ほかにも見逃してはいけない素晴らしいチーム力がそこここに垣間見られます。
参考に今春県大会の戦績。
22-0安曇川、5-0草津東、8-2北大津、5-2彦根東。
北大津、彦根東は県内では言わずと知れた近年甲子園経験の何度もある強豪です。
打線においても確かな地力があることがうかがえます。
ただ、決勝の近江高校戦だけはやはり気負いがあったのでしょうか0封におさえこまれております。
この壁をのりこえられるかどうか。
そして、一見見落とされがちなのですが、決勝の近江高校戦、尾崎投手が打ち込まれて降板した後、あの強力近江高校打線を長いイニング0におさえているのです。
このあたりの総合力がうまくかみ合えば、全国でも非常に面白い存在になります。
彦根東
公立の雄、地元では文武両道に優れた伝統校として親しまれております。
そして、ここ6年で甲子園に春夏合わせ3度出場の常連校となっております。
しかも、その間、全国での初戦敗退が一度もありません。
春県大会では3位。
接戦にとても強く、県大会では3つの1点差ゲームを制しております。
あの吉田投手擁する光泉高校をも準々決勝6-5のハイスコアに持ち込み勝利しました。
井伊伝来の“赤鬼旋風”を今年も期待する声は大きいでしょう。
まとめ
頭一つ抜け出た存在が近江です。
全国Vも狙えるチーム力があります。
ただ、それを脅かす存在はたくさんあります。
公立の雄彦根東、秋準優勝の近江兄弟社、プロ注目の剛腕のいる光泉、滋賀学園、さらに攻守にバランスの取れた綾羽……。
もつれることになると、かなり多くの学校にチャンスの芽が出てきます。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
野球の魅力を多くの人に届けませんか?
記事が参考になったという方は
TwitterやFBなどで「いいね!」もお願いします!