青木宣親の打撃・守備成績や野手スキルは?バッティングフォームについても

新人王と首位打者を同時に獲得するなど、走攻守が揃い、のちにメジャーリーグにも挑戦した青木宣親選手。

早稲田大学時代は、多くのプロ野球選手を同期に持ち、六大学リーグの首位打者、ベストナインも獲得し早稲田大学史上初となるリーグ戦4連覇達成の立役者となりました。

 大学卒のドラフト選手で新人時代から目立った活躍と言えば高橋由伸選手などが目立ちますが、青木選手はプロ野球シーズン記録を更新するなど新人としてはズバ抜けています。

今回はそんな青木選手にフォーカスを当て、打撃と守備の成績、またバッティングのフォームについてピックアップしていきます。

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 青木宣親のプロフィール

青木宣親選手の基本的なプロフィールはこちら。

  • 背番号:23→1→7→8→3→11
  • ポジション:外野手
  • 身長/体重:175cm/80kg
  • 生年月日:1982年1月5日(38歳)
  • 投打:右投左打
  • 経歴:宮崎県立日向高等学校~早稲田大学~東京ヤクルトスワローズ~ミルウォーキー・ブルワーズ~カンザスシティ・ロイヤルズ~サンフランシスコ・ジャイアンツ~シアトル・マリナーズ~ヒューストン・アストロズ~トロント・ブルージェイズ~ニューヨーク・メッツ~東京ヤクルトスワローズ

    小学生・中学生時代は投手としてプレーをし、宮崎県立日向高等学校でも投手登録でした。

    2年生の時からエースとなりチームを牽引しますが、甲子園出場はならず早稲田大学に指定校推薦で進学。

    しかし肩の故障で投手を断念、この時から野手転向をします。

     

     早稲田大学の同期には、

    • 鳥谷敬(ロッテ)
    • 比嘉寿光(元広島)
    • 由田慎太郎(元オリックス)

      1学年上には

      • 和田毅(ソフトバンク)
      • 和田毅(ソフトバンク)

        1学年下には

        • 田中浩康(元ヤクルト)

          2学年下には

          • 武内晋一(ヤクルト)
          • 越智大祐(元巨人)

            と、ある種プロ球団のようなメンバーが揃い、青木選手は2番でヒットメーカーとして活躍しました。

            3年生の春、東京大学との試合では5打数5安打5打点1四球の活躍で、1試合6得点という六大学野球記録を達成。

            4年間の通算で58試合出場、内190打数63安打(打率.332)、0本塁打、20打点と高アベレージを残しました。

            鳥谷に注目をしていたヤクルトスカウトが目をつけ、ドラフトでの指名へと繋がります。

             

            入団初年度から早くも才能が開花。フレッシュ・オールスターではMVP、シーズンではイースタン・リーグの首位打者(打率.372)と最高出塁率を獲得。

            2005年には当時レギュラーを張っていた稲葉篤紀選手が日本ハムファイターズにFA移籍し、外野手が手薄になったことで、開幕からセンターとしてレギュラーに定着。

            1年を通じヒットを量産してセ・リーグ記録の192安打を大きく超えた202安打で最多安打、この記録はイチロー選手以来、史上2人目となる記録です。

             

            また打率.344で首位打者と新人王にも選出されました。

            1WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本代表に選ばれ、優勝に貢献します。

             

            201111月にポスティングシステムを行使し、メジャーリーグに挑戦します。

            そこから7年、メジャーでの数々の経験を経て日本プロ野球界にカムバック。

            2番 青木宣親、3番 山田哲人、4番 ウラディミール・バレンティンで、平成最後ならびに令和最初の3者連続本塁打を打つなど、若い選手が多い中でもまだまだ衰えていません。

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             青木宣親選手の打撃・守備について

            青木宣親の打撃について

             まさに『平成の安打製造機』とも呼ばれるほどのアベレージヒッターの青木選手。

            メジャーリーグ移籍前の時点で通算打率.326を記録、首位打者タイトルは3度獲得します。

            • 『ヒットが打てる』
            • 『盗塁が出来る』
            • 『コンパクトな打撃が出来る』

              という最高のリードオフマンとメジャーリーグでも評されました。

               

              卓越した選球眼とミートの感覚が優れていて、追い込まれた際の打率は2007年両リーグ通じて首位、2010年にも首位を記録します。

              かねてから本塁打はあまり多くない選手でしたが、2006年からは二桁本塁打を記録するほどの長打力も備え、どこにも弱点がないオールラウンダー選手に。

              選球眼の良さも含め、2007年から2010年まで4年連続で出塁率4割以上を記録しました。

               

              メジャーリーグでもその選球眼は評され、当時ブルワーズの監督であったロン・レキニー監督から

              [chat face=”man1″ name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]天賦の才を持っている。あんなに手と目をうまく連動させる選手は、これまで見たことがない[/chat]

              と言わしめます。

               打撃については言わずもがな、優れた才能の持ち主だと分かりますね。

               青木宣親の守備について

              守備は主にセンターとして起用され、2006年・2007年と2年連続で300刺殺以上を記録して、ゴールデングラブ賞に選出されます。

              2008年にはエラーを減らし、リーグ1位の守備率.996を記録します。

              ですが、エラーや記録に残らないところで、補球の際のファンブルなど雑なプレーを見せることもしばしばあり、2009年に高田繁監督から守備の怠慢さを指摘されていました。

               

              特に2009730日の広島戦での守備では、早稲田大学の同期、セカンド田中浩康選手が弾いた打球に対するカバーを怠ったことで、東出選手の二塁進塁を許してしまい、試合後に厳しく叱責されることもありました。

               

              正確なフォローイングはあるものの、俗に言う『レーザービーム』と称される強力な肩力はありません。

              メジャーリーグのレポートでも、守備については捕球の不安定さ・フェンス際の飛球処理が不安手だと言われていますが、反面、スピードを生かした守備範囲の広さが評価されていまました。

               

              素人目にみては、ファンブルなどその状況になってみないとわからないところだと思いますが、プロ目線で見ると『出来て当たり前』が出来ていないと判断しているようですね。

              しかし持ち前の足の速さを活かしたフィールディングは評価が高いようです。

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               青木宣親選手のバッティングフォームについて

              通常、成績に顕著に響くためバッティングフォームを変えることはあまり無く、やるであれば、どうしても打てない、しっくり来ないなど不調→好調へシフトさせるための対応策ともされます。

              青木選手の打撃フォームは特徴的で、大きく体を揺らし、タイミングを取ってコンパクトに打つフォームです。

              大幅には変わっていませんが、実は毎年マイナーチェンジをしています。

              理由として、青木選手はこう語っていました。[chat face=”man1″ name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]打てない時期が続くとき、元に戻せるなら問題は簡単です。なかなかそうはいかないから、逆にフォームをちょっとずつ切り替えていくことで打てない時期を短くできる[/chat]

              この言葉がそのまま体現されているのが、毎年のように少しずつ変化しているバッティングフォームですね。

               

              年度によって、ホームランを狙う長打力ありきのフォームや、安打を積めるようなフォームなどその年々で異なった狙いのフォームがあるのです。

               実はすごい、青木選手のメジャー成績

               メジャーリーガーの中ではズバ抜けて『イチロー』『松井秀喜』、次点で『黒田博樹』『上原浩治』などの名前が挙げられます。

               青木選手はどちらかといえば、そこまで世間的な記憶に残るような活躍はしていませんが、歴代の成績では上位に入っております。

              ■打率:1位 イチロー選手、2位 青木選手、3位 松井(秀)選手

              ■出場試合数:1位 イチロー選手、2位 松井(秀)選手、3位 青木選手

              ■安打数:1位 イチロー選手、2位 松井(秀)選手、3位 青木選手

              ■盗塁数:1位 イチロー選手、2位 松井(稼)選手、3位 青木選手

              2019年度シーズン終了時。大谷選手など直近の選手成績は加味せず。

               

              メジャーに長年いた田口壮選手や福留孝介選手などを超え、イチロー・松井秀喜選手に次ぐ好成績を残しているのです。

               最大級の評価を得ていた日本が誇る安打製造機の青木選手も、今のように歓迎されての入団というわけではなく、当時はテスト生のような扱いを受けての入団でした。

              日本とメジャーの差がなかなか埋まらない。国内では毎年3割の打率を誇っていた青木選手もメジャー時代は一度も3割越えを果たすことが出来ませんでした。

               

              それと同時に、平均打率が3割を超える究極のバッター『イチロー』選手が、いかに凄かったかよく分かりますね。

               青木宣親選手についてまとめ

               ベテランになるにつれ、若い時の能力は影をひそめるもの。

              平成の怪物・松坂大輔投手も現在はかつての剛腕は無く技巧派に変化していますが、青木選手はさすがと言わんばかりな成績を未だに残し、チームの中心としてチームを牽引しています。

              打者では柳田選手などがピックアップされがちですが、今後もコツコツ成績を伸ばし、現役最強ヒットメーカーとして、また1シーズン200本安打など、記録を残し続けていって欲しいですね。

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              最後まで読んでくださりありがとうございました。

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