バッターがスイングしたとき、バットがキャッチャーのミットに当たる。すると球審が「インターフェア」と宣告し、バッターに一塁が与えられることがあります。これが打撃妨害です。
この記事では、打撃妨害が起きたときの処置、監督がプレーの結果を選べるケース、記録の扱いを、公認野球規則にもとづいて解説します。
打撃妨害とは?
打撃妨害とは、捕手やほかの野手が、打者の打撃を妨げることです(公認野球規則6.01(c))。英語では「catcher’s interference」とよばれます。
最も多いのは、捕手のミットが前に出すぎて、スイングしたバットに当たるケースです。打撃妨害があった場合、打者は一塁への安全進塁権を得ます(公認野球規則5.05(b))。
打撃妨害が起きたときの処置

打者には一塁が与えられる
打撃妨害があると、打者は一塁へ進みます。塁上のランナーは、打者が一塁へ進むことで押し出される場合だけ、1つ先の塁へ進みます。たとえば一塁ランナーは二塁へ進みますが、三塁だけにランナーがいる場合、三塁ランナーはそのままです。
プレーがうまくいった場合は、そのまま生かす
妨害があっても打者がそのまま打ち、打者が一塁に達し、ランナーも全員1つ以上進んだ場合は、妨害はなかったものとしてプレーがそのまま生かされます。たとえば、ヒットで全員が進んだ場合などです。
それ以外は、攻撃側の監督が選べる
妨害があったうえで、打者がアウトになるなどした場合、攻撃側の監督は次のどちらかを選べます。
- 打撃妨害の処置を選ぶ:打者に一塁を与え、ランナーは押し出されるときだけ進む
- プレーの結果を選ぶ:実際に起きたプレーの結果をそのまま生かす
スクイズや本盗のときの打撃妨害
三塁ランナーがスクイズや本盗でホームに向かっているときに、捕手がボールを持たずに本塁の上や前に出たり、打者やバットに触れたりした場合は、ボークと打撃妨害の両方が科されます(公認野球規則6.01(g))。三塁ランナーには得点が認められ、打者には一塁が与えられます。
記録の扱い
- 打撃妨害で一塁に進んだ打者には、打数を記録しない
- 妨害した捕手(野手)には失策が記録される
- 安打ではないので、打率には関係しない
まとめ
- 打撃妨害は、捕手などが打者の打撃を妨げること。打者には一塁が与えられる
- 打者が一塁に達し、ランナーも全員1つ以上進んだ場合は、プレーをそのまま生かす
- それ以外の場合は、攻撃側の監督が「妨害の処置」か「プレーの結果」を選べる
- スクイズや本盗のときは、ボークも加わり三塁ランナーの得点が認められる
- 打者は打数に数えず、捕手に失策がつく
ほかの野球用語やルールについては、野球用語集|打撃・守備・投球・走塁・ルールの用語をまとめて解説もあわせてご覧ください。





