9回裏、同点の場面で放ったサヨナラヒット。球場が一番盛り上がる瞬間ですが、「ランナーが2人ホームに帰ったのに1点しか入らない」「長打なのに記録はシングルヒット」など、サヨナラには独特のルールがあります。
この記事では、サヨナラの場面で何点入るのか、打者の記録はどうなるのか、注意しないとサヨナラが取り消されるケースまで解説します。
サヨナラとは?
サヨナラとは、後攻のチームが最終回(またはそれ以降の延長回)の裏の攻撃で、勝ち越し点をあげて試合が終わることです。英語では「walk-off(ウォークオフ)」といいます。
後攻のチームがリードした時点で、それ以上攻撃を続ける必要がないため、その瞬間に試合が終わります(公認野球規則7.01(g))。
サヨナラの場面で何点入る?

安打のときは「勝ち越しの1点」で終わり
たとえば9回裏同点、走者一・三塁で外野を破る長打が出て、三塁走者と一塁走者が続けてホームに帰ったとします。この場合、三塁走者がホームを踏んで勝ち越した瞬間に試合終了となり、一塁走者の得点は記録されません。最終スコアは1点差です。
本塁打のときだけは全員の得点を認める
例外が本塁打です。サヨナラ本塁打の場合は、打者と塁上の走者全員がホームを踏めば、その全員の得点が認められます。満塁でのサヨナラ本塁打なら4点入ります。
ただし、打者も走者もすべての塁を順番に踏む必要があります。塁を踏み忘れると、守備側のアピールでアウトになることがあります。
サヨナラ安打の打者の記録
サヨナラ安打では、打者に記録される塁打は、勝ち越しの走者が進んだ塁の数までと決められています(公認野球規則9.06(f))。しかも、打者自身がその塁まで実際に進んだ場合に限ります。
- 三塁走者が生還して勝ち越し → 打球が外野を破っても単打
- 二塁走者が生還して勝ち越し → 打者が二塁まで進めば二塁打
- 一塁走者が生還して勝ち越し → 打者が三塁まで進めば三塁打
そのため、サヨナラの場面では「打球はフェンス直撃なのに記録はシングルヒット」ということがよく起こります。
押し出しのサヨナラで気をつけること
満塁で四球や死球になり、三塁走者が押し出されて勝ち越す場合も、サヨナラになります。このとき、三塁走者が本塁を踏み、打者が一塁に触れるまでは得点が認められません(公認野球規則5.08(b))。喜んでベースを踏み忘れると、得点が認められないことがあるので注意が必要です。
まとめ
- サヨナラは、後攻チームが勝ち越した瞬間に試合が終わる
- 安打なら、勝ち越しの1点が入った時点で終わり。後の走者の得点は数えない
- 本塁打だけは、打者と走者全員の得点が認められる(全部の塁を踏むことが必要)
- サヨナラ安打の打者の記録は、勝ち越しの走者が進んだ塁の数まで
- 押し出しのサヨナラは、三塁走者が本塁を踏み、打者が一塁に触れて成立
得点が入らないケースについてはフォースアウトの意味とは?、打点の決まりは併殺打とは?もあわせてご覧ください。





