最近のプロ野球中継や記事では、打率だけでなく「OPS」という数字がよく紹介されます。OPSは、打者がどれだけ得点に貢献しているかを、かんたんな計算で表せる指標です。
この記事では、OPSの意味と計算方法、目安、打率とのちがいを解説します。
OPSとは?
OPSは「On-base Plus Slugging」の略で、出塁率と長打率を足した数字です。数字が大きいほど、得点につながる打撃ができている打者だといえます。

出塁率と長打率の計算方法
出塁率
出塁率 =(安打+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)
ヒットだけでなく、四球や死球で塁に出た割合も含めた数字です(公認野球規則9.21)。
長打率
長打率 = 塁打数 ÷ 打数
塁打数は、単打を1、二塁打を2、三塁打を3、本塁打を4として数えた合計です。長打が多いほど高くなります。
計算の例
たとえば、打数400・安打120(うち二塁打20、本塁打20)・四球50・死球5・犠飛5の選手の場合:
- 出塁率 =(120+50+5)÷(400+50+5+5)=175÷460 ≒ .380
- 塁打数 = 単打80×1+二塁打20×2+本塁打20×4 = 200 → 長打率 = 200÷400 = .500
- OPS = .380+.500 = .880
OPSの目安
プロ野球のレギュラー選手であれば、OPS.900以上はリーグを代表する強打者、.800台はとても優秀、.700台は平均より上、というのがおおまかな目安です。ただし、その年のリーグ全体の打撃の傾向や球場の広さなどによっても変わります。
打率とのちがい
打率は「安打÷打数」なので、四球を多く選ぶ選手や、本塁打を多く打つ選手の価値を十分に表せません。
たとえば、打率は同じ.280でも、四球が多く本塁打もたくさん打つ選手のほうが、チームの得点に大きく貢献しています。OPSは、そのちがいを1つの数字で表せるため、選手の打撃力をくらべるときによく使われます。
まとめ
- OPSは「出塁率+長打率」で、得点への貢献度を表す指標
- 出塁率は四球・死球も含めた塁に出る力、長打率は長打を打つ力を表す
- .900以上は強打者、.800台はとても優秀が目安
- 打率では見えない、四球や長打の価値まで評価できる
犠牲フライが出塁率に与える影響については、犠牲フライ(犠飛)とは?で解説しています。ほかの用語は、野球用語集もあわせてご覧ください。





