プロ野球の打率ランキングを見ると、打率4割の選手が載っていないのに、3割の選手が首位打者になっていることがあります。これは、ランキングに載るための条件である「規定打席」に届いていないからです。
この記事では、規定打席と規定投球回の意味と計算方法、打席と打数のちがいを解説します。

規定打席とは?
規定打席とは、打率や出塁率などのランキング(打撃タイトル)の対象になるために必要な打席数です。計算方法は、所属チームの試合数×3.1です(公認野球規則9.22)。
NPB(日本のプロ野球)は1シーズン143試合なので、規定打席は443打席になります。MLB(メジャーリーグ)は162試合なので、502打席です。
少ない打席で高い打率を残しても、たまたま調子がよかっただけかもしれません。シーズンを通して試合に出続けた選手の中で比べるために、規定打席が設けられています。
規定投球回とは?
規定投球回とは、防御率などの投手ランキングの対象になるために必要な投球回数です。計算方法は、所属チームの試合数×1.0です。
NPBなら143イニング、MLBなら162イニングになります。先発投手が1年間ローテーションを守ると到達しやすい一方、リリーフ投手はほとんど届きません。
打席と打数のちがい
規定打席の「打席」は、打者として打席に立ったすべての回数です。一方、打率の計算に使う「打数」には、次のものは含まれません。
- 四球・死球
- 犠打(送りバント)・犠飛(犠牲フライ)
- 打撃妨害・走塁妨害で出塁したとき
そのため、四球の多い選手は、打席数にくらべて打数が少なくなります。規定打席は「打数」ではなく「打席」で数える点に注意しましょう。
まとめ
- 規定打席は「試合数×3.1」。NPBは443打席、MLBは502打席
- 規定投球回は「試合数×1.0」。NPBは143イニング、MLBは162イニング
- 打率などのランキングに入るための基準になる
- 規定打席は「打数」ではなく「打席」で数える
防御率の計算方法については、防御率とは?の記事で解説しています。ほかの用語は、野球用語集もあわせてご覧ください。





