ファールボールによる死亡事故はあるのか?当たる確率やよけ方についても

プロ野球観戦をしていると「ファウルボールにご注意ください」というアナウンスがよく流れますよね。

実際、自分のところにファールボールが来たらあなたならどうしますか?

キャッチしますか?それともよけますか?

グローブを持参している人ならキャッチしてもいいかもしれませんが、そうでなければ避けるのが賢明な判断でしょう。

本記事では、ファールボールによって起こった事故や当たる確率、よけ方について解説していきたいと思います。

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ファールボールでの死亡事故

ファールボールにご注意ください」と言われても、打席から強襲のファウルが来たらキャッチすることはおろか、避けることも難しそうです。

スポーツ未経験者だと遠近感をとることが難しいので、当たってしまいそうですよね。

調べてみたら、幸いにも日本のプロ野球ではファウルボールによる死亡事故はありませんでした。

これを見て、少しほっとしました。

しかし、死亡事故までには至らなくても重傷事故は何件か起こっています。

2008年5月にクリネックススタジアム宮城で行われた楽天VS西武の試合で、三塁側内野席にいた観客にライナー性のボールが右目に直撃し、視力が著しく低下しました。

元々0.3あった視力が0.03にまで衰える事態になってしまう重傷を負いました。

内野席で観戦していた観客はビールを足元に置いており、顔を上げた際にボールが当たってしまったのです。

タイミングが不運にもほどがありますが、試合から目を逸らすタイミングはプレーが中断している時だという教訓を得ることができます。

さらに2010年8月21日に札幌ドームで行われた日ハムVS西武の試合で内野席にライナー性のボールが飛び込んだ時に、30代の女性観客の顔に直撃しました。

女性は失明する重傷を負い、球団や札幌市から損害賠償4700万円を求める訴訟にまで発展しました。

メジャーでは過去に5件以上の死亡事故が発生していることから、プロ野球をはじめとする野球観戦には注意を払う必要があります。

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ファールボールに当たる確率

内野席に座っているとして、ファールボールが自分の所に来る確率はどれくらいだと思いますか?

調べてみると、プロ野球の試合において1試合で内野スタンドに入るファールボールは10~15球程度のようです。

甲子園球場を例に挙げると、総座席数は47,508席なので、内野席を半分とします。(実際はもっと多いと思いますが)

内野席を

47,508席 ÷ 2 = 23,759席

とします。

すると、内野席に座っている観客の元にファウルボールが来る確率は

10~15球 ÷ 23,759席 × 100 = 0.042~0.063%

という結果になりました。

かなり低い確率ですので、ファウルボールが来た際にはラッキーと思ってください。

グローブを持ってきていて、キャッチ目的で来ている野球人は自分のところに来たらすかさずキャッチすることをオススメします。

というか、グローブ持っていない観客のほうが多いので、キャッチしてあげたほうが安全です。

その他の観客の方は、球場にいる限りくれぐれも「ファウルボールにご注意ください

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ファールボールのよけ方を解説

もしファウルボールが自分のところに来たら避けましょう。

といってもどうやって避ければいいのかテンパることもあると思います。

ライナー性のボールが来たら横に避けようとするのではなく、前のベンチに頭が全て隠れるようにしゃがみましょう。

ボールが完全に観客席に入ったのを確認してから立ち上がるようにしてください。

確認方法は他のお客さんの視線を観察していれば分かります。

ライナー性ではなくて高いフライが来た場合は上からくるボールは簡単に避けることができます。

しかし油断して下からのバウンドの跳ね返りもあるので、そちらも頭に入れて避けるようにしましょう。

絶対に素手でキャッチしようなんてことは考えないようにしましょう。

よくチャレンジする人はいますが、大体失敗して顔面や体に当たって医務室に運ばれるケースも多いです。

楽しい野球観戦をするためにも身の安全を第一に考えましょうね。

まとめ

  • ファウルボールでの死亡事故はメジャーではあるが日本ではない
  • ファウルボールが1試合で内野席に座っている自分のところに来る確率は0.04~0.06%
  • ファウルボールを避ける時は前の席を盾にするように隠れる



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