しゃっす!今日も元気に野球を語るラックです!
今回は少年野球について綴っていきたいと思います。
少年野球の指導者は選手の親がやることが多いと思います。
都心のほうは違うのかもしれませんが、子供の時の周りのチームはそれが当たり前でした。
皆さんは自分の親が監督だったことはあったでしょうか?
もしくは今まさにそのような状況の親御さんや野球少年もいることでしょう。
何を隠そう、筆者も純粋に白球を追いかけていた野球少年時代は、父親が監督を務めていました。
自分が5年生になった時の新チームで父親が監督になったのですが、お互い慣れるまで時間はかかったと思います。
家でもグラウンドでも監督が傍にいる状況ですね。
家で父親から言われたことは今でも覚えているのですが、
「グラウンドでは『お父さん』と呼ばずに『監督』と呼びなさい」と言われました。
今思えば、全然普通のことなのですが、子供ながら父親が細微に渡り周りの選手たちに気を遣っている様子は窺えました。
私にとっても自分の父親が監督だったことは良い経験となりました。
良いことだらけではないなと思ったこともあったので、親子が選手と監督の関係になった時に生じるメリットとデメリットを改めて整理して、同じ境遇にある方々や単純に興味のある方々の参考になればと思います。
メリット
親子で選手と監督をやっているとチームにとってもメリットが結構あるんです。
実際の体験談を通して感じたメリットを挙げていきたいと思います。
作戦、戦略などの相談をしやすい
グラウンドで思いつかない案が家に帰ってから思いつくことがよくあります。
監督(親)が家にいる時だと、思いついたアイディアをまずは自分の息子に相談することができました。
一番身近にいて、一人の選手としての意見はとても貴重です。
それに親子という関係なので遠慮することなく、良いと思ったら良い、ダメだと思ったらダメだと率直に言えます。
他の子どもだと、監督が張り切ってアイディアを出していたら、微妙だと思っていても反対意見を出しづらいこともあります。
子供どうしならば、気兼ねなく主張し合えるので、選手たちの気持ちも尊重しやすくなるのです。
選手の意見を集めやすい
監督には言えないことでもチームメイトならば言えることだってあります。
そんな時には、子供から選手たちの意見を集めることができます。
私はよくそのようにやって自分の父親に伝達していました。
選手たちの正直な意見を集めることで、練習方法やスケジュール、采配などを組み立てやすくなります。
また、チーム力には監督と選手の距離感がとても重要です。
どんな子たちなのか事前に聞いておくことで、各選手に応じた接し方ができるのも良い点の一つですね。
勝利の喜びを家庭でも共有できる
個人的にはこれが一番のメリットだと思っています。
同じチームで勝利という同じ目標に向かって努力し、達成した時の喜びは大きいものです。
勝った瞬間はもちろんのこと、家に帰ってからも勝利の余韻に浸りながら、喜びを享受することができます。
チームを勝利に導く過程に、親子の間で自然とコミュニケーションが増えていくのも良かったです。
新しい施策を事前に聞ける
監督が考えた今後の新しい施策を事前に聞くことができるので、心の準備がしっかりとできました。
新しい施策をチームに発表する当日を迎えるまで、ワクワクが止まらない経験もしました。
すると、やる気も上がってきて練習にも身が入っていましたね。
包み隠さず教えてくれた親には感謝です。
親子共に練習への熱が入る
勝ちたいという思いは親子で一緒です。
チームでの活動がない時間でも秘密の特訓をよくしていました。
ゴールが一緒だからこそ、親は子に上手くなってもらいたいし、子は上手くなりたい気持ちが強くなり、自主練習にも付き合ってくれました。
デメリット
良いことを書いてきましたが、当然良いことだらけではありません。
具体的にどのようなデメリットがあったのか見ていきたいと思います。
ひいきしていると思われるのが心配になる
親は子供に対して愛を注いで育ててきましたので当然意識しないわけがありません。
そして、子供も友達からの評価が気になる年ごろですから、親にひいきされて試合に出させてもらっているんじゃないかと思われるのがすごく心配でした。
親も平等に見るように心がけていたのは分かっていたのですが、子供からするとどうしても気になります。
だから、周りも認めるくらいの実力をつければ問題ないと思って、努力はしましたね。
監督(親)が先にグラウンドに着いているとバツが悪い
朝が弱くて、何度か遅刻ギリギリにグラウンドに行ったことがありました。
監督(親)が先に来ていると、なんともいえない気まずさが襲ってきて、アップが終わるまではバツの悪い気持ちとの闘いでした。
時間が経つと段々、気まずさも取れてきます。
プレッシャーが重い
親が監督である以上、自分はレギュラーをはり続けていないといけない!
そういう思いがあり、頑張りました。
子供ながら親のメンツをつぶしてはいけないと思っていたからです。
そういったプレッシャーとも戦いながら、練習、試合に臨んでいました。
親としても子供にはレギュラーでいてほしいという思いもあると思いますが。
選手での間で監督への不満が溜まると辛い
選手も人間ですから、合う合わないは必ずあります。
選手の中で監督(親)への不満や文句を聞いた時には、恥ずかしい思いと悔しい思いに押しつぶされそうになった経験があります。
家族は大事ですから、親に対してのネガティブな言葉は聞きたくないですよね。
だから、親も子供に対してのネガティブな言葉は聞きたくないと思っていたので、実力をつけるだけじゃなく、人間関係も大事にしながら野球をしていた少年時代でした。
グラウンドで特別扱いしないのが逆に難しい(らしい)
高校生くらいの時に親戚が集まって、父親が少年野球の監督をやっていた話をしていたので聞いていました。
少年野球をしていた時は親も自分に対して一人の選手として平等に接してくれていたように思えていたのですが、やっぱり自分の子供となると意識しないわけにはいかなかったようです。
今でも草野球を続けている私ですが、続けられているのは父親が監督をやっていたとしても嫌な思い出ができなかったことが大きいです。
そんな父親に感謝です。
まとめ
かなり個人的な経験談と主張でしたが、参考になりましたか?
子供の頃の思い出で野球に対しての見方がかなり左右されます。
自分が監督をやる立場なら子供に対してはいつまでも野球を好きでいてほしいものです。
幼い時にたくさん野球の楽しい思い出を作ってあげましょう。