どうせ野球をするなら勝利を目指して野球をしていきたいものです。
強いチームを作るためには何が必要なのか、筆者の母校が弱小高校から県内準優勝にまで成長した体験談を振り返りながら、独断と偏見で考察していきたいと思います。
圧倒的に練習量が多い
当たり前のことですが、強いチームはたくさん練習をしています。
行なった分しか技術は身につきません。
たまに少ない練習量でも才能を開花させる人もいますが、それでも練習は欠かしません。
練習の仕方の効率が良いか、練習を楽しくやっていて練習を練習だと思っていないかのどっちかです。
しかし、ほとんどはそういう人たちではありません。
強いチームを作るためには、チーム全体のレベルを上げなければなりません。
一人ひとりの能力レベルを上げるためにはきつい練習を反復しなければなりません。
練習を個々人に任せることも一つの方法ではありますが、それだと細かい連携プレーや戦略プレーも磨かれていきません。
チームプレーの向上という面も踏まえると、完成度を高めようとすれば自然と練習量が増えるというわけです。
筆者の高校も入学した初めの1年間は弱小高でした。
10年以上も1回戦敗退が続き、たまに良くても1回戦突破程度のレベルでした。
それが高校2年生の時に、県内でも有名な指導者が監督として赴任し、練習量が圧倒的に変わったのです。
今までは休日の練習は午前中もしくは午後だけで終わっていたのものが、1日がかりでいろんな練習をするようになりました。
質も大事にする指導者だったので、短い時間だったとしてもかなり練習内容を濃く、結果的には練習量が増えていました。
その結果、筆者が3年生の頃は3回戦まで進むことができ、一つ後輩の世代では県内準優勝にまで至ることができたのです。
量は質を凌駕するとはよくいうものの、まさにその通りだなと実感させられた体験でした。
野球をする目的・マインドセットを大事にする
特に強いチームはただ練習することをさせません。
というのも、きつい練習は人間ならば誰でも嫌がるものです。
しかし、きつい練習をしなければ強いチームは仕上がりません。
練習に耐え抜くためには、目的が必要だからです。
この練習をすれば、このような効果が出る。
甲子園に行くためにきつい練習にも耐えている。
将来、立派な人間になるために野球で己を磨いている。
このような目的やマインドセットを選手たちに刷り込むことで練習にも耐え抜くことができます。
筆者の場合は、高校野球は人格だという目的を刷り込まれ、野球だけで終わらない三年間を過ごすために目の前の野球に一生懸命取り組んだものです。
目の前のことに対して一生懸命取り組める習慣や感覚を身に付けることで社会に出ても通用するということを信じて練習にも取り組んできました。
長期的な目的があり、そのためのステップとして野球があるということを認識していれば、自ずと練習にも身が入り、技術向上につながっていくのです。
日常生活が野球中心
強いチームは日常生活が野球中心になってきます。
野球中心というのは、睡眠や食事、日常生活のあらゆる場面を野球と結びつけるということです。
例えば、
22:00から2:00の間に寝ると深い睡眠がとれるからその時間帯に寝て翌日の試合や練習のパフォーマンス向上を図ろう!
菓子パンや清涼飲料水は筋肉になりにくいから、筋肉になりやすいサラダチキンにしておこう!
野球は運も必要だから、友達や先生に対して良く接しておこう!
など、すべての行動に対して野球を結び付けることです。
それってちょっと疲れそうとか思うかもしれませんが、この考え方が習慣になっていると、自分で意識しなくても自然にそのような考え方になっているので、神経が磨り減ることもありません。
新しい練習方法や知識を取り入れる
科学は日進月歩で進んでいます。
古いやり方や伝統的な練習方法にとらわれていては、時代の流れについていけずに取り残されてしまいます。
昔はこのやり方で強いチームができたんだ!では通用しません。
もちろん、昔のやり方が良いケースがありますが、科学的根拠に基づいた方法でないといけません。
筆者の高校野球部の顧問もよく新しい方法を取り入れて練習をしていました。
たまに変なヨガをさせられたこともありましたが、多少変なことがあったとしても科学的根拠に基づいた新しい方法は積極的に取り入れるべきだと思います。
常に学び続けることって指導者にとって非常に重要なことです。
まとめ
今回は、強いチームを作るために必要なこと
- 圧倒的に練習量が多い
- 野球をする目的・マインドセットを大事にする
- 日常生活が野球中心
- 新しい練習方法や知識を取り入れる
とまとめさせていただきました。
強いチームを作るために日々研究している指導者の皆さん、お疲れさまです。
ぜひこの記事を参考にしていただければ幸いです!
野球界の更なる進化を一緒に目指していきましょう!
それではまた会いましょう。