投内連携の基本とやり方【毎日練習すべき!?】プロ野球と高校野球の動画も

投内連携は、投手と内野手の守備連携を深めるための練習メニューです。

個々の守備能力を高めるだけならノックを受ければ良いですが、投内連携はまた別の意味をもっています。

そこで今回は、投内連携とは何なのか?投内連携の詳しいやり方などについて解説していきましょう。

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投内連携って何?

投内連携とは、投手と内野手の連携を確認する守備練習のことです。

例えばこんな感じ

バントの打球やボテボテの内野ゴロに対して、投手と内野手がどのように動くのかを確認し合う練習になります。

例えば1塁線にバントの打球が転がったとして、その打球を一塁手が捕球した場合、ファーストベースが空いてしまいますよね?

そのファーストベースに、

  • ピッチャーが入る
  • 一塁手が捕球して自分の足で戻る
  • 二塁手がベースカバーに入る

少なくとも3つの選択肢が出てくるわけです。

それをいちいちサインなどを決めて動いていては間に合わないので、あらゆる打球に対してどのように動いていくのか、シミュレーションをして確認するための守備練習になります。

単にゴロを捕るの技術をアップさせるとか、送球の確実性を上げるためだけの練習ではありません。

投内連携を行うということは、ある一定のレベル以上で全員が捕球や送球を出来るという前提で行います。

そのため、基本のキャッチボールが出来ていない段階では、投内連携も練習にならないでしょう。

 

高校野球などでは、守備練習の一環として投内連携を頻繁に行うチームが多いはずです。

プロ野球では、キャンプなどある程度連続してまとまった練習時間が確保できるときに行うメニューになります。

チームによって微妙にルールが異なるケースがあるので、例えばシーズン中盤に移籍したピッチャーなどは、周囲との連携が合わないこともあるのです。

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投内連携のメニュー例

投内連携は、様々なシチュエーションを想定して行われることが多いです。

捕手を含めて内野手が各ポジションに就き、投手もマウンドに上がります。

投手が投げるマネをした後に、ノッカーが打球を転がすという流れです。

基本的には、バント処理がメインになるでしょう。

  • セーフティバントのケース
  • ランナー1塁での送りバント
  • ランナー2塁での送りバント
  • ランナー1,2塁での送りバント

これらが、投内連携で練習する主なシチュエーションです。

セーフティバント

ランナー無しでのセーフティバントの場合、3塁側の打球に対しては、三塁手か投手が打球処理を行うことになるでしょう。

左利きの投手の場合、3塁線の打球を捕ってから投げるには勢いがつきにくいというデメリットが発生します。

できれば、三塁手がダッシュした勢いそのままにファーストに送球したいところです。

どの程度の強さの打球なら三塁手で、どの範囲を投手に任せるのか、それは投内連携でお互い見極めていく必要があります。

もし一塁線側のバントであれば、一塁手が捕って自分でベースを踏むか、投手にトスしてアウトを狙うことになるはずです。

ランナー1塁での送りバント

多くの送りバントでは、バッターが最初からバントの構えをしているはずです。

その際、一塁手と三塁手はバントシフトを敷くので、投球と同時にホームベース方向にダッシュします。

そうなると、ファーストベースには二塁手、セカンドベースには遊撃手が入らなくてはなりません。

その動きを、投内連携で練習します。

打球の強さによっては、セカンドベースでフォースアウトを狙うケースも出てくるでしょう。

こんな感じです。

ランナーの足の速さとの兼ね合いもありますが、どの程度の強さの打球ならセカンドベースでの封殺を狙えるのか、投内連携を通して身に着けていくのです。

ランナー2塁での送りバント

ランナー2塁の場合は、サードベースを空けてはいけません。

そのため、三塁手はバントシフトのように前方にダッシュするわけにはいかなくなります。

遊撃手はセカンドベースに入ってランナーを牽制するため、必然的に一塁手と投手、および捕手の3人で打球処理を行うことになるわけです。

その際、投手は投球後に三塁方向寄りの位置にマウンドから駆け降りて、バントの打球に備えます。

打球処理の後に反転して送球を行い、サードベースでのタッチアウトを狙うことが出来ればベストな守備ですね。

その際一塁ベースは、二塁手がカバーすることになるでしょう。

ランナー1,2塁での送りバント

ランナー1,2塁で打者が送りバントの構えをしていたら、まず1塁ランナーはほとんど無視で良いです。

2塁ランナーをサードベースでフォースアウトにするか、バッターランナーをファーストでアウトにするかの2択になります。

 

打球を処理するのは、一塁手、投手、捕手の3人です。

三塁手はサードベース、遊撃手はセカンドベース、二塁手はファーストベースに入ります。

2塁ランナーをタッチしなくてもアウトに出来るので、ランナー2塁のときよりも際どいタイミングだとしても、サードへの送球チャレンジがしやすいです。

投内連携を通して、タイミングや誰が捕球するのかを擦り合わせていきます。

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投内連携がなぜ重要か?

投内連携は、各チームともかなり時間を割いて練習することが多いです。

場合によっては、全体のシートノックよりも多くの時間を費やすことになるでしょう。

 

なぜ投内連携を練習する必要があるのでしょうか?

 

  • サインプレーでは無いから
  • 誰が捕るのか微妙な打球が多いから
  • 失敗すると、大ピンチに繋がるから

投内連携は一瞬の判断が必要な場面ばかりです。

そのため、攻撃時のようにサインプレーで連携することが不可能です。

打球に対して、個人で最適な判断が出来ないとアウトが取れません。

しかも、ボテボテのゴロやバントの弱い打球ばかりなので、誰が捕るのか判断に迷う打球も多いという特徴があります。

ですから、たくさん練習して、声をかける前に誰が捕るのか瞬時に全員が判断できるようにならないといけないのです。

そして、試合の中で投内連携が必要になるケースは、多くの場面でランナーがいるときになります。

本来なら確実に一つアウトが取れるような凡打なのに、投内連携が上手くいっていないせいで、アウトが確保できないどころか大ピンチを招いてしまうのです。

実際の投内連携を動画で確認

投内連携は、言葉だけで全員が共通認識を持つのは難しいプレーです。

まずはプロ野球や高校野球の動画で動きを見て、自分のチームでも実践してみましょう。

広島カープの投内連携

 

西武ライオンズの投内連携

読売ジャイアンツの投内連携

浦和学院高校の投内連携

まとめ:投内連携をよく練習しておこう!

投内連携は、しっかり出来ているチームとそうでないチームで大きな差が出ます。

打球としては打ち取った打球になるので、守備側としては絶対にアウトに取りたい打球です。

逆にアウトに出来ないと、攻撃側のチームを大きく勢いづかせてしまいます。

個人の守備の上手さだけでは成り立たないので、しっかり投内連携をメニューに入れて、練習しておきましょう。




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